田中流

アポアホテル四日市2Fリラックススペースにて田中コーナーを作ることになりました。

小説をメインとして揃えていく予定です。

なかなかお仕事帰りで小説をホテルで読もうという方も少ないと思いますが

サクッと読める短編や、ガッツリ読める長編をバランスよく揃えていくつもりです。

ジャンル的にはかなり偏ったラインナップになりそうなので心配です

・・・引かないで下さいネ(笑)

「これ絶対オススメ!」という本があればフロントの田中までご連絡くださいませ。

そういうやりとりができたら個人的に嬉しく思いますので遠慮無くお声かけ下さい^^

田中コーナー完成しましたらブログにて改めてご案内させていただきます!

田中
アポアホテル

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内容紹介
東京郊外で両親と暮らす八州朋子には、大きな悩みがあった。
30歳を過ぎた兄が二階の自室にこもり、家族にも姿を見せない生活が何年も続いているのだ。
職場で知り合った男・加東に心惹かれる朋子だが、兄のことは話せずにいた。
そのころ、元警察官の仰木と6人の男女たちは、考古学者・砂原が遺した予言を元に『悪因研』をなのり〈悪因〉の捜索を続けていた。
〈悪因〉は人々を邪悪な存在〈悪果〉に変えて破滅をもたらす。
6人は五感で〈悪果〉を識別する能力を持つ者たちだった。

クトゥルー神話を思わせる魅力的な異形描写や、「世界の運命を握る存在」という大掛かりな題材。
それらと不思議にも共存する、「ひきこもり」という現代的なテーマ。
日常感覚に立脚し共感性の高い、女性主人公ほか登場人物の心情描写のバランスにも注目の作品。

「ぼぎわんが、来る」と大賞を争った「二階の王」

ホラーよりもファンタジーな世界観で不気味な感じです

ひきこもりの兄の社会復帰を願う家族パートと

町中に潜む異形たちを識別する能力を持つ悪因研パート

この二つがうまく絡んでゆき、じわじわと日常が壊れていきます

悪果は動物や昆虫の顔や姿になっていて非日常な存在なのだが

直接攻撃をしてくるとかはなく、ただ日常に溶け込んでいる

そういう「じわじわ」と蝕まれていく世界がとても良かった

壮大な展開でどうなるのかと思ったら、最後は上手く収まっていくあたり

大賞を争った作品だなと安心しました

クセはあるかもしれませんが独特な世界観が楽しめる作品ですので

興味を持ったら是非読んでみてください!

田中
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内容紹介
この小説は、あなたの想像を超える。
結末は誰にも言わないでください。
「突然のメッセージで驚かれたことと思います。失礼をお許しください」
ーー送信した相手は、かつての恋人だった女性。
SNSでの邂逅から始まったぎこちないやりとりは、徐々に変容を見せ始め・・・。
ジェットコースターのように先の読めない展開、その先に待ち受ける驚愕のラスト。
覆面作家によるデビュー作にして、話題沸騰の超問題作!

テレビ番組で紹介されて気になっていた「ルビンの壺が割れた」

男女のSNSでのやりとりが始まり、徐々に伏線が回収されて、衝撃のラストが・・・

といった作品です。

いや、最初から「怖いよ・・・」って感じでした(笑)

「突然のメッセージで驚かれたことと思います。失礼をお許しください」

といきなり元恋人からメッセージがきたら、私なら即ブロック or スルーですかね。物語は始まりません(笑)

内容やオチがわかってしまうと、この作品は楽しめないと思いますので

ネットのレビューなどは見ない、当てにしないで、あなた自身で確認してください。

私の感想は↓に書きますので読了後、感想合わせをしましょう(笑)










全てメッセージのやりとりで進行していくので非常に読みやすく、スピード感があり好きです。

お互い「思い出の中のあなた」で人物像が表現されているので伏線、謎が多く楽しめます。

終盤の展開は唐突というか、衝撃的ではありましたが、予想を超えるものではなかったというのが正直な感想です。

一時間ほどで読了できるボリュームですので、まぁ、読んでみてもいいんじゃないですかね・・・。

田中
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内容紹介
ひょんなことから、プロの殺し屋が集う会員制ダイナーでウエイトレスをする羽目になったオオバカナコ。
そこを訪れる客は、みな心に深いトラウマを抱えていた。
一筋縄ではいかない凶悪な客ばかりを相手に、カナコは生き延びることができるのか?
次々と現れる奇妙な殺し屋達、命がけの恋ーー。

人の「狂気」「恐怖」を描いて当代随一の平山夢明が放つ、長編ノワール小説。
最初のページから拷問シーンがあり目を覆いたい気分になる本作「ダイナー」・・・

・・・会社のブログで何を紹介しているんだって気になりますが、とても面白い作品です!

主人公のオオバカナコは、お金ほしさに負け、軽い気持ちで裏サイトにあった連絡先に電話したところから人生が大きく変わっていきます。

冒頭の拷問シーンへとつながり、カナコは自分が入って埋められる予定の穴を掘らされるという、絶望的な展開へと進む。

そこからなんとか命は助かったものの、カナコは殺し屋専門の会員制ダイナーでウエイトレスをすることになる・・・

・・・もう序盤から重い展開でお腹いっぱいになりそうですね(笑)

しかし本作の面白いところは、「グロ」「スリル」「グルメ」が上手く混ざり合い、終盤では「恋愛」のエッセンスも追加される所です。

特に「グルメ」部分の表現力がすごく、ホラー小説を読んでいるはずが、食欲をそそられてしまいます。

読んでいただければ分かるのですが、ハンバーガーが無性に食べたくなったのは私だけではないはず(笑)

読了の後味は少し苦く、しかしスッキリとしていて、どこかコース料理の食後のコーヒーをいただいた後の余韻にひたる感覚でした。

この非日常的な世界でのグルメを、ぜひ読んで知っていただければと思います。

田中
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内容紹介
「そのビデオを見ると一週間後に死ぬ」
自分の姪を含む高校生グループが怪死した事件を調査する雑誌記者「浅川和行」は1週間前に4人が伊豆の貸別荘に泊まっていたことを突き止める
そこで怪奇な内容が映ったビデオテープを発見する
ビデオには不可解な映像の断片が記録されており「これを見たお前は7日目のこの時間に死ぬ」という死の宣告で締めくくられていた
浅川は高校時代の同級生で、論理学が専門の大学哲学科講師「高山竜司」に相談する
二人は死が訪れる前に呪いのビデオの元凶「山村貞子」の呪いを解くことができるのか・・・
そんな中、浅川の妻・静と娘の陽子までもがビデオをみてしまい、呪いにかかってしまう・・・
鈴木光司さんによるミステリ・ホラー小説です

映画「リング」がヒットしジャパニーズホラーブームの火付け役となりましたね

私も最初は映画を見て「リング」を知りました

当時小学生だったので、映画を見た後は怖くて眠れなかったのを覚えています(笑)

意外と小説は読んだことがないという方も多いのではないでしょうか?

私も小説を読んだのが2016年です

映画→パチンコ→小説と遠回りしてここまできました(笑)

映画のイメージもありましたので、物語には自然とのめり込んでいきました

ビデオを見て1週間というタイムリミットの中

前の犠牲者の悪戯によって消されてしまった「呪いを解くオマジナイ」を

求めて奔走する中盤は、情報収集と推論でビデオの究明していく流れは緊張感や絶望感がありとても面白い

終盤・結末にはどんでん返しもあり、最後で読者をぞっとさせてくれます

映画が有名ですので結末、内容を知っている方も多いと思いますが、

やはり小説にしかない良さも沢山ありますので、是非読んでみてほしい作品です!

あと登場人物の「山村貞子」についてですが

顔を覆い隠した長い前髪を揺らしながらテレビから這い出てくる貞子は

映画版で独自の演出であり、小説では最後まで本人が姿を現すことはありません!

読んでいて、いつテレビから出てくるんだ・・・と思ってましたが出てきてくれませんでした(笑)

貞子に会いたい方は、パチンコで貞子に会いましょう♪

いつかCRリングのお話もできればうれしく思います(笑)

田中
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